コラム

2017.11.16

思考のモヤモヤを見える化!「四角と線」でスッキリ整理!

プレゼン、会議、打ち合わせに効果抜群! 仕事に効く「図の使い方」。
企業研修、ワークショップの実績多数! ニューズピックスのクリエイティブ統括者であり、どんなものでも「図」にする図解オタクの櫻田氏の新刊、『図で考える。シンプルになる。』がいよいよ発売! 発売4日で重版も決まり、話題になっている。

WIRED、ハフィントンポストといったメディアからのデザイン依頼に加え、コンサルティングファームや広告代理店で「図解思考」「デザイン×図解」などのテーマで研修をこなす本格派は何を語るのか。その秘伝の秘を、本連載ではあますところなくお伝えします。(構成:中村明博)

思考の整理整頓に効く!
「ツリーの図」とは?

「机や部屋が散らかっていて、何がどこにあるのか見つけられない」

こんな経験はありませんか? 整理整頓されていない状態では、必要なものが素早くとり出せません。しかし、きちんと整理整頓されていれば、自分が探し出しやすいだけではなく、他の人に頼んで見つけてもらうこともできます。

構造とは、人体で言えば全体を支える骨格です。「ツリーの図」を使えば、構造を「見える化」できます。下図を見てください。

『図で考える。シンプルになる。』より

これが「ツリーの図」です。四角とそれを結ぶ線で、情報を整理整頓し、全体を構造的に考える図です。

モノや情報を整理整頓し、「どこに」「何が」あるかをわかるようにすることで、ヌケ・モレ・矛盾、あるいは問題点・改善点を発見しやすくなります。頭の中のモヤモヤもすっきりします。

ツリーの図の代表例は組織図です。下図を見てください。

組織図

ある会社の営業組織の構造を明らかにしたものです。

活用法はまだまだあります。売上アップの施策を考える場合にも使えます。「売上=客単価×客数」という構造を知っていれば、どちらか、あるいは両方にテコ入れが必要とわかります。下図を見てください。

売上=客単価×客数の図

「客単価」アップだけを考えれば、セット販売の導入などが有効かもしれません。「客数」アップだけを考えれば、値引きが効果的でしょう。ただし、それによってもう片方がダウンする可能性があるので、気を配る必要があります。

そういったことを考えやすいのも、構造を「見える化」したおかげです。身近なものを「ツリーの図」で整理してみましょう。例えば、「受信トレイのメール」「仕事のタスク」「机の上にあるもの」などです。思考整理のいいトレーニングになります。

思考を磨き上げる図解本を目指して

はじめまして。櫻田潤と申します。この度『図で考える。シンプルになる。』を出版しました。

本書のコンセプトは明確です。
「図は、プレゼンツールである前に、思考ツールである」

図を使って考える、そうしてシンプルになった思考を伝えれば、おのずと伝わる。フォントや色といった”お化粧”は、それをすればよりよくなるというプラスαの話で、本質的ではありません。

にもかかわらず、そういったお化粧テクニックを求めてしまうのはなぜか。それは、人間でいえば内面を磨くような話が、今までの図解本では大きく語られてこなかったからだと思い当たりました。

本書は、図の中身、いわば思考そのものを磨きあげるためのトレーニングブックです。なぜ、お化粧テクニック以上に、思考法を身につけるほうが大事なのか。皆さんも次のような経験をしたことはありませんか?

プレゼンソフトで作られた綺麗な図。グラデーションによる美しいカラーリング。でも、頭にスッと入ってこない。
一方、会議中に同僚がホワイトボードにさっと書いた手書きの図。色は黒だけ。手書きなので線もまっすぐではありません。でも、頭に入ってくる。

大事なのは、見た目よりも中身であることがわかります。もちろん、見た目がいいに越したことはないのですが、中身がないまま見た目を飾っても、伝わるものにはなりません。

本書では、「見せ方・語り方」についても少し触れていますが、表面的なテクニックではなく、考え方を伝えるにとどめました。サプリメントではなく、トレーニング法をまとめたものですので、「図で考える」というスキルを身につけるには、皆さんご自身がトレーニングを続ける必要があります。そのとき、手元においてある本が本書であれば幸いです。

本書を手にした皆さんが、僕と同じように図解を趣味にして、楽しんでくれる日を想像しています。


出典:ダイヤモンド社 書籍オンライン Copyright © 2016 DIAMOND,Inc. All rights reserved.

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著者紹介

  • 櫻田 潤(さくらだ・じゅん)

    櫻田 潤(さくらだ・じゅん)

    ニューズピックス インフォグラフィックエディター
    大学卒業後、プログラマーとしてキャリアをスタート。その後、システムエンジニア、ウェブデザイナー、マーケターを経て、現職。仕事に必要な知識を身につける過程で、「モノゴトを深く理解したい」という欲求を持つようになり、そこから本やテレビ番組の要約を「1枚の図」にまとめる習慣が生まれる。作り上げた図を、自分の個人サイト「ビジュアルシンキング」にアップしたところ、従来の図解にデザインの考え方を反映させた手法が話題になる。WIRED、ハフィントンポストといったメディアからのデザイン依頼に加え、コンサルティングファームや広告代理店から、「デザイン×図解」「図解思考」といったテーマで研修、ワークショップの依頼が舞い込むようになる。依頼先の会社では部署を横断し、同じ研修を複数回実施するなど、その満足度も極めて高い。そうした活動が高く評価され、2014年より、ニューズピックスに参画。新しい時代の記事表現として、図解やビジュアルを幅広く用いた記事を多数執筆、デザインする。2017年よりニューズピックスのクリエイティブを統括。日本におけるインフォグラフィックの第一人者であり、『たのしい インフォグラフィック入門』(ビー・エヌ・エヌ新社)の著者でもある。

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  • 図で考える。シンプルになる。

    図で考える。シンプルになる。

    著者:櫻田 潤
    出版社:ダイヤモンド社
    定価:1,361円

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