コラム

2017.01.27

どんなに忙しくても、仕事ができる女は美しい

9万部を突破し大ベストセラーになった『毎朝、服に迷わない』の著者、スタイリストの山本あきこさんと、発売1ヵ月で10刷3万5000部を記録した『女の運命は髪で変わる』の著者であり日本初にして唯一のヘアライターの佐藤友美さん。人気書籍の著者として話題をさらっているおふたりに、お話を伺いました。山本さんはファッションの側面から、佐藤さんは髪型の側面から、ビジネスで成功する「できる女のつくり方」を語っていただきます。

気に入ったコーデを、「写メ」してためておくと朝困らない

―― 毎朝、時間に余裕がないビジネスウーマンが時短のためにできることがあればぜひ知りたいのですが。

どんなに忙しくても、仕事ができる女は美しい

佐藤 髪に関していうと、夜、シャンプーして一日の汚れをオフしたあと、ちゃんとブローして髪を整えて寝れば、翌日の朝はほとんどすることがないはずです。もちろん、ちゃんとブローしても、朝起きたら前髪や顔まわりの癖が出てしまうことがありますが、その場合は、冷風をうまく使います。

山本 冷風ですか……?

佐藤 まずクセを伸ばしたい部分をひっぱりながら、ドライヤーの熱風を10秒あてます。そのあと、10秒ドライヤーの冷風をあてます。「まっすぐの形」を冷まして固定するためです。

山本 へえ、温風と冷風の両方でスタイリングするのですね。

佐藤 ちなみに、ドライヤーは上から下に向かってなでるようにかけるのが、美しいツヤ感を出すコツです。キューティクルは鱗ですから、間違っても鱗をめくるように下から上にかけてはダメです。

山本 あらら。髪の内側から外側にかけて、下から上に向かってドライヤーをかけていました!私のように間違ったドライヤーのかけ方をしている人が多い気がします。

佐藤 あとは、新しいスタイリング剤を試したり、アイロンで髪を巻いたり、普段やり慣れないことを朝にしようとすると、失敗しますよね。時間がなくなって「もういいや!ひとつにまとめよう!」と雑に仕上げてしまう。くれぐれも朝に冒険しないことです。夜に試しておけばどんなに失敗しても、お風呂に入って流せばいいだけなので。

山本 メイクも同じです。アイラインを引くとか、つけまつげをつけるとか、慣れないうちは寝る前にやってみる。何をどう間違えても、クレンジングで落とすだけですからね。ヘアとメイクに関しては毎日のことですから、貴重な朝時間に手間をかけたくないですよね。

佐藤 ファッションで時短テクニックはありますか?

山本 あらかじめ、「マイ鉄板コーデ」を5種類ほどストックしておくことですね。トップス、ボトムス、バッグ、靴など全身コーディネートされた状態で、写メに残しておくんです。忙しいときは、そっくりそのまま再現すればいいだけなのでラクです。

佐藤 ところで、山本さんがなるべくワンピースを着ないようにと言っていたので、これまで頑張って避けてきたのですが、ワンピはラクですよね(笑)。

山本 あはは。前著『いつもの服をそのまま着ているだけなのに なぜだかおしゃれに見える』で、「ワンピースは極力着ないように」と書かせていただいたんですよね。理由は、ワンピースはワンパターンでしか着られず、小物を多少変えたところでさほど印象が変わらないアイテムだからです。ただ、佐藤さんがおっしゃるように、猛烈に忙しい朝は、1枚でコーディネートが決まるワンピースやセットアップは便利です。コーディネートに迷って遅刻してしまうくらいなら、潔くワンピースに手を伸ばすのも、たまにはアリだと思います(笑)。

佐藤 洋服は毎日変えないといけないけれど、髪はワンパターンでいいと思っているんです。どんなときでも自分が自信を持てる「定型」の髪をひとつ手にいれることです。多くの人が「アレンジがきく髪がいい」と思っていますが、アレンジなんてできなくていいです。

山本 はい。『女の運命は髪で変わる』にも書いてありましたね。でも、同じ髪型に飽きてしまうときもありますよね?

佐藤 マンネリが気になる方は、質感を変えて変化を楽しむだけで、印象は変わります。たとえば、最近はウェットなワックスが流行っていますので濡れた質感にするのも旬ですし、ストレートアイロンでキューティクルを整えてあげるだけで、さらさらのツヤ髪に簡単に変身できます。

山本 なるほど。

佐藤 日本人女性は、スタイリング剤をもっと活用してほしいなと思います。「ナチュラル仕上げ」が流行っているせいか、洗い流さないトリートメントだけつけて、ワックスなどのスタイリング剤をつけない人が多いのですが、雑誌のヘアページでも、スタイリング剤をつけているから、きれいに決まっているんですよね。

よく、「美容院で素敵に仕上げてもらったのに、自宅で再現できない」といった相談を受けることがありますが、それはどんなスタイリング剤を使って仕上げたか美容師さんに聞くのが一番早いです。使用したものがウェット系なのか、ファイバー系なのか確認して、同じ系統のスタイリング剤を使わないことには、美容院と同じ仕上がりになりませんからね。

美容師と、販売員と仲よくなると、美人になれる

―― 最後に、「服を買うときのポイント」と、「美容院でオーダーするときのポイント」を教えていただけますか。

山本 必ず試着して欲しいということですね。私は、ジャストサイズの服をジャストウェストで着ることを基本ルールにしていますので、サイズを見極めるために2サイズ着比べていただければと。

佐藤 詳しく教えてください(笑)!

山本 お尻が気になるからといってワンサイズ上を買うと、楽ちんなだけで実際の体型より太って見えます。お尻が大きな人はジャストウェストにした方が、むしろウエストが細く見えます。最初は、「ピッタリすぎるかな?」と思うくらいがジャストサイズです。徐々に体になじんでくるから心配ありません。ウエスト位置は、自分の一番細い部分にボトムを合わせてみてください。自分が意識するよりも、ウエストの位置は高いところにあります。腰の位置があがると、足もスラリと長く見えますので、やってみる価値はあります。

佐藤 最近、あえてワンサイズ下のスカートを買うようにしているんです。不思議なもので、頑張ってファスナーあげているうちに、だんだん履けるようになってくるんですよね。いつもお世話になっている美容師さんの受け売りですけど、「おしゃれは、が・ま・ん」なんだなって(笑)。無理をすることってやはり大事なんですね。

山本 ゆったりサイズを着ると、体は自然とそのラインに合わせようとして緊張感がなくなるので、甘えは禁物なんです。それと、試着したら、試着室から出て大きな鏡で、遠目で全身をチェックすることです。「1枚目と2枚目、どちらが良いですか?」などと、店員さんと積極的にコミュニケーションをとることも大事です。
買い物に失敗するくらいなら、その場で思い切って聞いてしまった方がよほどいい。躊躇なくいきましょう。

佐藤 以前山本さんに、店員さんにもっと話しかけなさいとアドバイスされてから、できるだけコミュニケーションをとるようにしたら、信頼できるお気に入りの店員さんができました。今シーズンだけで15~6着は、その方から買っています。購入済みの服は店員さんがすべて把握していてくれるから、「あのボトムスにこのトップスが合いますよ」、なんて具体的なアドバイスがもらえるのもありがたいですね。

山本 佐藤さんが信頼できる店員さんと出会えてお買い物が楽しくなったように、信頼できる美容師さんに巡り会えるといいですよね。

佐藤 さきほどの店員さんの話にも通じるのですが、美容院で自分の希望をちゃんと伝えるオーダー方法があるとすれば、それは美容師さんとしっかりコミュニケーションをとることなんですよね。過去に失敗した経験があると、なかなか美容師さんに心を開くことは難しいと感じるかもしれません。けれどうまくいかない理由は、実はご自身にあることも考えられます。一度心をまっさらにして、素直に美容師さんに頼ってみてください。人と人ですから、一番大切なのは、自己開示することなんです。

山本 なるほど。でもシャイな性格の方だったり、口べただったりすると言葉で伝えるのは、やはり難しい場合もあるように思います。

佐藤 そんなときは、雑誌の切り抜きなど「なりたいスタイル写真」を3枚以上見せると、意思の疎通がスムーズになります。「長澤まさみさんみたいな髪型にしてください!」とオーダーするのは恥ずかしいとおっしゃる人がいますが、そんなことは決してありません。なりたい髪型の写真を見せられて、張り切る美容師さんはたくさんいらっしゃるけど、バカにする人なんて絶対にいません。美容師さんはみんな、お客様を綺麗にして差し上げたいと心から願う、本当にいい人たちなんですよ。

山本 わかります。私も長年美容師さんと一緒にお仕事をしてきて感じていることです。

佐藤 それとお願いがひとつあります。「この人、シャンプーが上手だな」と思うことがあれば、その方がアシスタントであろうと、シャンプーをほめてあげたり、指名してあげてください。できれば、本人ではなく、“上司経由”でです。そうすることで、本人のモチベーションは格段にあがりますし、スタイリストデビューも早まるかもしれません。なにより、美容師さんにとって何よりの励みとなるはずです。


出典:ダイヤモンド社 書籍オンライン Copyright © 2016 DIAMOND,Inc. All rights reserved.

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