コラム

2017.06.20

3つのステップだけ覚えればOK! 人生の結果を変える「伝え方」の技術

伝え方次第で、結果が変わります。
わざわざ言われずとも、今までの人生でそれを実感できる経験を、皆さんしてきているのではないでしょうか。

例えば「デートしませんか」と言われてためらう人でも、「近くにすごく美味しいイタリアンができたみたいなので、今度ランチでいきませんか」と言われたら同行するかもしれません。「明日までにこの資料つくってよ」と突然言われると腹が立つシーンでも、「あなたの専門性がどうしても必要で、この2ページだけ助けていただけませんか?」と言われたら、手伝おうと思うかもしれません。

「面接」のような一度の発言で結果が左右される場面ではもちろんのこと、仕事のなかでも、恋人との会話でも、家族とのやりとりでも、伝え方を誤ることで思わぬ不利益を被ってしまうことは多いもの。けれどそれは、もったいないことでしょう。

したがって不利益を被らないためにも、「伝え方」を学んでおくことは人生において役立つはずです。実際、多くの人がそのように考えたためか、2013年に発売された『伝え方が9割』というビジネス書は、ビジネス書年間ランキング(2013?2015年)で3年連続ベスト10(史上初)に入るほど支持されたのでした。

仕事がうまくいかないのは自分の「伝え方」のせい?

『伝え方が9割』の著者・佐々木圭一は、博報堂でコピーライターとして活躍した方です。世界三大広告賞の「OneShowDesign」で日本人初のゴールド賞を受賞したり、カンヌ広告祭で金賞を受賞したりと、表現のプロとしてその名を世界に広げています。

そんな表現のプロが記した『伝え方が9割』ですが、「伝え方」を3つのステップと7つの切り口で細分化し、「良い伝え方」とは何か、どうすると身につけられるのかを解説した本です。原作も200ページ程度の比較的コンパクトな一冊ですが、そこからさらにエッセンスを抽出した「まんが版」も作られています。

以下では、伝え方の大切さと、この本のエッセンスをつかむために、「まんが版」の内容から3つのステップをご紹介します。

3つのステップだけ覚えればOK! 人生の結果を変える「伝え方」の技術

ステップ1【自分の頭の中をそのままコトバにしない】

仕事がうまくいかない。自分だけで完結している仕事だったらまだしも、関係者が多いために調整がうまくいかず、望まない結果になることはありませんか?

外注先の納品物が期待したものより低いレベルで困る、クライアントの話が長く会議を切り上げられずに次の予定に遅刻してしまった、上司にいくら言っても企画の良さが分かってもらえない、などなど。

相手の能力や性格、事情があることなので致し方のないこともありますが、実はそうではなく、仕事がうまくいかないのは、あなたの「伝え方がへただから」という可能性があります。それを『まんがでわかる 伝え方が9割』では次のように記します。

「同じ内容でも 『ノー』を『イエス』に 変える伝え方があるわ」
「それは誰にでも 身につけられる 『技術』なのよ」

では、どのような伝え方をすれば、仕事がうまくいくようになるのでしょうか。そのための1つめのステップが「自分の頭の中をそのままコトバにしない」です。

ステップ1【自分の頭の中をそのままコトバにしない】

本作でも、主人公の女性誌編集者・舞が「頭の中をそのままコトバに」することで失敗しかけます。雑誌の撮影で、ベストな場所と時間をセッティングしたものの、女優のわがままで撮影の予定が変更になってしまってイライラしてしまった舞。ついそのまま感情的に、スケジュールは前もって提出して!と言いそうになってしまう場面があります。

しかしわがままな女優にそんな正論を言っても、通じるでしょうか? 行動を変えてくれるでしょうか? そんなとき、舞は「伝え方」に関するアドバイスを思い出します。考えをそのまま口に出す前に、まずは直接的な発言をやめること。これが「良い伝え方」の第一歩なのです。

ステップ2【相手の頭の中を想像する】

ステップ1で、自分の考えをそのまま口に出す危険性を認識したら、次はもう一歩踏み込んで、相手の考えを想像してみましょう。

外注先はどうして低いレベルの納品をしてくるのだろうか、クライアントはどうして会議中の話が長引くのだろうか、上司はどうして私の企画の良さが分からないのだろうか。

もしかしたら外注先は、その仕事が次につながるイメージを持てずに、モチベーションが上がらないのかもしれません。クライアントは単に話し好きなだけで、話はするものの次の論点があれば遠慮なくさえぎって構わない考えの持ち主かもしれません。上司はそもそも私と、企画に対して描いているゴールやKPIが異なっているのかもしれません。

どうして自分の思うとおりにことが進まないのか!
と思う前に、一度冷静になり、「相手の頭の中を想像してみる」。これがステップ2です。相手の考えを想像してみることで、いま抱えている課題がどうして前に進まないのか明らかになり、解決の道筋が見えてくるものなのです。

ステップ2【相手の頭の中を想像する】01 ステップ2【相手の頭の中を想像する】02

本作でも、わがままな女優に感情的にぶつかる前に、主人公の舞は一度立ち止まり、女優の頭の中を想像します。すると、そもそも彼女がこの撮影に難癖をつけてきた理由は、朝早くからの撮影で美肌の大敵・睡眠不足にさせられて機嫌が悪かったことと、朝一の寒い現場で肌に良くないという理由からではないかと、分かってきました。

そこで舞は「綺麗に映る写真を撮ること」、「肌への気配り」が彼女のキーポイントになっていると気づくのです。そして第3ステップへと進んでいきます。

ステップ3【相手のメリットと一致するお願いをつくる】

ステップ3【相手のメリットと一致するお願いをつくる】

相手企業について情報収集し、状況を想像できたら、次は最後のステップ。「相手のメリットと一致するお願い」をつくってみましょう。

外注先に対しては、良い納品によって成果を上げてくれれば、それを各種の評価機関に応募して「受賞」できるかもしれないと、伝えてみると良いかもしれません。クライアントに対しては、話が長引いているときに積極的に「次の論点、次の話題」を振ることで、新たな話のネタが出てきて喜ぶかもしれません(そして会議は前に進められます)。上司が評価されるだろうゴールやKPIに対して、今ある企画がそれらを充分に満たしうるものだという説明の仕方に変えるだけで、上司は満足して企画を通してくれるかもしれません。

そう。自分の視点で考えを話すのではなく、相手の視点に立ったときに、求めているその行動が相手にどんなメリットを与えるのかを説明する。「相手のメリットと一致するお願いをつくる」というステップ3の「伝え方」にすると、相手の行動はガラリと変わるのです。

まんがでわかる 伝え方が9割

まんがでわかる 伝え方が9割

著者:佐々木 圭一 著/星井 博文 その他/大舞 キリコ その他
出版社:ダイヤモンド社
定価:1,296円

主人公の舞はワガママな女優の心のツボが分かったところで、彼女にメリットが感じられる伝え方はないかと模索します。そしてある言葉にたどり着くのです

「中原さん肌がきれいだから 朝の光で撮影したいんです」

これが舞がたどり着いた3ステップを踏んだ最終的な答え。それを聞いた女優は、むしろ早く撮影したがり、当初の予定通り仕事はスムーズに進んだのでした。

「スケジュールは事前に提出してください」という正論を伝えるよりも、「その綺麗な肌をいい環境で撮らせてください」というお願いの方が心証がいいことは、誰の目にも明らかではないでしょうか。このように本作は、舞の事例を追体験することで、ポイントを押さえて伝え方を磨くことの重要性が理解できる内容となっています。

手軽に読める漫画を入口に、相手のためにも自分のためにもなる「良い伝え方」を学んでみてはいかがでしょうか?

文/honto編集部

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    まんがでわかる 伝え方が9割

    著者:佐々木 圭一 著/星井 博文 その他/大舞 キリコ その他
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    定価:1,296円

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